たんぽぽ仮面のタイムライン

言葉と絵とお酒にムズムズします

〈化粧〉

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勘が冴えているときがある。何年も音沙汰のない友人が急に夢に出てきたと思ったら、メールが来たり。「そこまで用事を済ましに行くだけだけど、一応メイクしておこう」とピンと感じたときに、ご無沙汰な知り合いにバッタリ会ったり。

 

メイクといえば「前にM子と、中学生に舞台(演劇)用のメイクを教えに行ったことあったよなー」と思い出していたら突然H氏から電話が掛かってきて「メイクしてほしい女の子がいる」と言われたこともあった。私はいわゆるメイクアップやスキンケアやネイルなど、女子っぽいものについて全然詳しくないので尻込みをしていたら

「なぁに、普段の絵を描く要領で、顔をスケッチブックに見立てりゃどってことないべ!」

と強引な展開。そういえばそれと同じようなせりふを、私もM子に吐いたことがある。

「M子って眉毛描くのうまいね。やっぱ絵が上手いと眉毛描くのもうまいんだね!」

それでM子に「関係ないよ!」と笑われたっけなぁ。それを思い出して、私も同じようなこと言っていたよ…と思っておかしかったので、ちょっとワクワクした気持ちになり、その見知らぬ女の子にお化粧をするのを引き受けたんだった。ちなみに当日、化粧できる人ぶって自分も気合を入れて濃いめにメイクして行ったらH氏に「クレオパトラみたいだな」と引かれて撃沈した。

ところで、M子と引き受けた舞台メイクだが、顔の出来上がっていない中学生女子をサザエさんの「カツオ」にするという難易度の高すぎるお仕事で、今だにそれ関係のお手伝いには自信がないから、今度こそは断ると決めている。