〈映画THE FIRST SLAM DUNKレビュー〉ネタバレ有りVer.2「登場人物①」
ネタバレ有り考察Ver.1(物語)の続き、登場人物の考察です。
※三井、宮城は後半記事に記載ありです
▼▼映画に織り込まれたメッセージの考察はこちら
4.登場人物への愛(と分析)前半
▶︎湘北SF 11番 流川楓
山王戦終盤、花道の異変(背中負傷)に気付いた流川が「必死でついてこい、交代しねーならよ」と言うシーン。これ煽りに見えて、最大級の思いやりじゃないですか?その後、ベンチから花道の"ダンコたる決意"を聞き取って直後、故意にファウルして、花道に交代のタイミングを与えるという。
流川はきっと信頼できる大人に大切にされてきたんだろうなって思わせる、育ちの良さを節々に感じるんだよな。
ベンチのメガネくんやリョータの指示に素直に従うし、プライド高いんだけど捻くれてないのがいい。実力は自分の方が上なのに、信頼に足るメンバーだと認識していそう。しょっちゅう眠そうなのも良い。バスケにスタミナを全振りしている感じが。
▶︎山王PG 4番 深津一成
高校バスケ界最強チームのキャプテンで、ポイントガードで、名前が一成(一世代で成す)って、どんだけ王者キャラなのか。映画で実際に動く深津先輩を見ていると、体幹・技術・胆力がえげつない。王者の戦い方。しれっと鋭いパス出すし簡単そうにシュート決めるし、まだまだ余力がありそうな印象を持たせる。
あんなバケモンとマッチアップしなきゃいけないなんて私がリョータの代わりに泣いてやるよ。めっちゃいいディフェンスするから漫画より、動いている深津先輩が断然怖い(褒めてる)。ポーカーフェイスなのもたまらなく怖い(褒めてる)。
この前美味しいホットワインを見つけてね。私めっちゃ飲んでしまうから、お代わりが面倒くさくなるようにわざとキッチンに瓶を置いているんだけど、誘惑に勝てず毎度立ち寄ってしまう。だから、深津先輩から「もう5杯目だピョン」「もう味わからなくなってるピョン」とか言ってキッチンへの手堅いディフェンスしてほしい。私も「こんな未成年に阻まれてどーする!お代わりこそ呑兵衛の生きる道なンだよ!」っつって空のグラス持って死に物狂いで抜くからさ(6杯目)。
深津先輩、バーテンもいいね。「もうキレがないピョン」つって終宴を促したり、常連が店に入る時の思い詰めた表情で色々察して「飲ませるピョン」って一歩ひいて眺めているの似合いませんか。(誰からも共感してもらえなそうで震えている我)
▶︎山王C 7番 河田雅史
声がイメージ通りすぎてぶっ倒れるかと思った。声優さん決めたひと、天才。
▶︎湘北C 4番 赤木剛憲&湘北PF 10番 桜木花道
2人ひとまとめで。映画で、赤木2年時の部活で「宮城!黙ってプレイするんじゃない!」と叱っているゴリがめっちゃダサい練習着なの、キャラ立っているな〜と感心する。古臭い・堅物・熱血漢なのが読み取れる服のチョイス。
花道が入ったら会場の空気が一変するのがとても好き。がむしゃらで予測を超えていくプレイによってチームの士気がアップする。花道の運動能力は今まで喧嘩(腕っぷし)でしか発揮する機会がなかったのに、バスケに出逢えてよかったね。花道はなんだかんだでゴリに父性のようなものを感じていそうだし、ゴリは花道の貪欲でひたむきな所を買っている、その二人の関係はとてもグッとくる。