〈穴〉
※注 麒麟がくるネタバレ含みます
「麒麟がくる」は、てっきり十兵衛は竹藪で落武者狩りに遭って死ぬと思っていたから朝から凹んでいたんだけど、生存説を思わせるきれいで希望の持てる最終回だった。
最期、子どものように丸まって死んで行った信長が悲しかったな。「子どもの頃のようにながく寝たい」を叶えてもらったかのようだった。
ピュアで、承認欲求をこじらせ成長してしまった信長。どんな時でも向き合ってくれて進言してくれた十兵衛に全幅の信頼を寄せていただろうし、そんな十兵衛のことが大好きだっただろうし。
共に大きな世(国)を作ろう!と同じ方向を向いていたはずの二人。
笑みをたたえて高揚して応戦する信長と、じっと堪えて本能寺を見つめる十兵衛の対比が、お互いを想う気持ちと修復不可能な溝を感じて辛かった。
次の大河も面白そうだけど、取り敢えず腑抜け。
この心の穴をどう埋めよう。
大好きだったよ十兵衛のひたむきさと聡明さ、
帰蝶さまの強かさとしなやかさ、
藤孝さまの冷静さとバランス感覚、
伝吾の忠誠心と明るさ、
道三さまの腹黒さと華やかさ、
好きだったよーーー。さみしい。